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えなのさとクリニック

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カテゴリ:リーキーガット

腸と腸内環境のお話 ~腸は人体の最大の免疫器官~

梅雨入りしてから、お腹の調子が悪いという訴えの方が増えてきました。

それ以外の方でも、不調の原因を探ると腸内環境の乱れている方が多いようです。

リーキーガット症候群の回でお話したように、腸内環境は心身の健康にとても影響があります。

腸と腸内環境について見直してみましょう。

 

腸は人体の最大の免疫器官

腸の働きとして、消化、吸収、排泄はよく知られていますが、それに加えてとても重要なのが免疫です。

免疫とは体内に入ってきた異物(病原菌やウイルス、毒素、有害物質)をブロックしたり解毒して、体内で悪さをしないように排除する働きです。

腸には体内の免疫細胞の約7~8割が存在していて、腸内に食べ物と一緒に入ってきた異物を素早く認識して排除してくれています。

腸は人体で最大の免疫器官なのです!

 

腸は「第二の脳」

腸は脳からの指令がなくても自分で判断して24時間活動しています。

腸などの臓器を動かしているのは自律神経といい、腸と自律神経は密接なつながりがあります。

さらに、腸は体の中にあるドーパミンの50%、セロトニンの90%を生成しています。

ドーパミンは快楽を与える神経伝達物質、セロトニンは幸福感、安心感につながる物質といわれています。

こうしたことから、腸は「第二の脳」ともいわれています。

腸内環境が悪化し腸の働きが低下すると、免疫力の低下につながり、風邪をひいたり病気になりやすくなりますし、心の状態にも大きく影響します。

 

腸内環境とは

腸の中でいろいろな働きをするのが腸に生息する腸内細菌です。

腸内環境はこの腸内細菌によって左右されます。

腸内細菌は100兆個から1000兆個(重さ約1㎏)あるといわれており、人によい影響を与える善玉菌、悪い影響を与える悪玉菌、善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方へなびいて働く日和見菌があります。

腸内環境はこれら3つの腸内細菌のバランスで決まり、善玉菌が優勢に働いている状態が良い腸内環境となります。

一般的には善玉菌3割、悪玉菌1割、日和見菌6割といわれています。

そして善玉菌の代表格が乳酸菌です。

 

腸内環境を整えるには

重要なポイントは善玉菌を増やすことです。

善玉菌を増やす方法としては乳酸菌を摂取すること、そして腸そのものを整える生活習慣です。

適度な運動、十分な睡眠、規則正しい食生活を心がけましょう。

(食生活の改善に関してはリーキーガット症候群の回で少しお話しております)

 

人の心や身体の健康は腸内細菌によって左右されていると言っても過言ではありませんね。

 

当院では2種類の乳酸菌製剤のサプリメントを扱っております。

お気軽にお問い合わせください。

 

 

“リーキーガット症候群 ~腸もれ~”って何?

皆さん、“リーキーガット症候群”という言葉を聞いたことがありますか?

リーキーは漏れるという意味を持つ動詞leakの形容詞leaky。ガットは英語でgut、腸という意味。

つまり、“腸もれ”です。

腸の内側は粘膜で覆われ、外界から侵入する異物がはいらないようにバリア機能が備わっています。

その腸の粘膜の細胞と細胞の隙間が広くあいて、腸の中を流れる未消化の栄養素や異物(細菌、ウイルス、毒素など)が腸管から血中に漏れ出す病態のことをリーキーガット症候群と言います。

日本語では“腸管壁浸漏症候群”というそうです。

程度の差はありますが、日本人の約7割が陥っているのではと言われています。

 

リーキーガットが関連する症状

漏れ出した栄養素や異物は体のいろいろな所に運ばれて、様々な体と心の不調の原因となっています。

肝臓にたまれば疲労感や倦怠感、皮膚では肌荒れやアトピーなどのアレルギー症状、鼻では鼻炎、気管支では喘息、筋肉や関節で痛みを生じたり、脳にたまると認知症やうつの原因にもなります。

肥満、糖尿病などの生活習慣病、血管障害、がん、その他様々な症状との関連が言われています。

最近よく耳にする遅発型フードアレルギーにも関連があるようです。

リーキーガットは急激な症状であらわれなくても、じわじわと身体に悪影響を与えるのが怖いところです。

 

リーキーガットの原因

リーキーガットの主な原因は、腸内細菌叢のバランスの崩れ、腸内細菌の総量の減少、身体のバランスの崩れで腸粘膜細胞の再生がうまくいかなくなる、などです。

それらは過食、偏食などの食生活の乱れ、不規則な生活、精神的ストレス、鎮痛剤、抗生物質などの薬の服用が原因となります。

精製された砂糖や小麦は腸粘膜を傷つける悪玉腸内細菌の大好物です。

食品添加物や残留農薬、汚染物質も腸粘膜のバリア機能を乱す誘因となります。

 

リーキーガットの治療法

まずは食生活の改善です。

一般的には、添加物、加工食品などを避け水溶性食物繊維を多くとる、炭水化物や甘いものを食べすぎない。

発酵食品、亜麻仁油やえごま油などオメガ3系脂肪酸の摂取を心がける。

人によっては、アレルギーが関与して腸に負担をかけている食品もありますのでその検討も必要かもしれません。

そして、ストレスや睡眠不足の解消は重要です。

腸粘膜を保護したり、腸管の機能を改善したり、善玉腸内細菌を増やすような漢方薬などのお薬やサプリメントを併用されるとより腸内環境が整いやすくなります。

腸内環境は多くの症状と関連がありますが、特に皮膚疾患、アトピーや難治性の湿疹、蕁麻疹などは関連が強い印象があります。

腸は外界から入ってきた食物の通り道なので、身体の内側にありますが、外部から刺激を強く受けるという面では皮膚と同様です。

一度しっかり食生活や腸内環境を見直すと、一石二鳥、いやそれ以上だと思います。