2019/06/17
梅雨入りしてから、お腹の調子が悪いという訴えの方が増えてきました。
それ以外の方でも、不調の原因を探ると腸内環境の乱れている方が多いようです。
リーキーガット症候群の回でお話したように、腸内環境は心身の健康にとても影響があります。
腸と腸内環境について見直してみましょう。
腸は人体の最大の免疫器官
腸の働きとして、消化、吸収、排泄はよく知られていますが、それに加えてとても重要なのが免疫です。
免疫とは体内に入ってきた異物(病原菌やウイルス、毒素、有害物質)をブロックしたり解毒して、体内で悪さをしないように排除する働きです。
腸には体内の免疫細胞の約7~8割が存在していて、腸内に食べ物と一緒に入ってきた異物を素早く認識して排除してくれています。
腸は人体で最大の免疫器官なのです!
腸は「第二の脳」
腸は脳からの指令がなくても自分で判断して24時間活動しています。
腸などの臓器を動かしているのは自律神経といい、腸と自律神経は密接なつながりがあります。
さらに、腸は体の中にあるドーパミンの50%、セロトニンの90%を生成しています。
ドーパミンは快楽を与える神経伝達物質、セロトニンは幸福感、安心感につながる物質といわれています。
こうしたことから、腸は「第二の脳」ともいわれています。
腸内環境が悪化し腸の働きが低下すると、免疫力の低下につながり、風邪をひいたり病気になりやすくなりますし、心の状態にも大きく影響します。
腸内環境とは
腸の中でいろいろな働きをするのが腸に生息する腸内細菌です。
腸内環境はこの腸内細菌によって左右されます。
腸内細菌は100兆個から1000兆個(重さ約1㎏)あるといわれており、人によい影響を与える善玉菌、悪い影響を与える悪玉菌、善玉菌と悪玉菌のうち優勢な方へなびいて働く日和見菌があります。
腸内環境はこれら3つの腸内細菌のバランスで決まり、善玉菌が優勢に働いている状態が良い腸内環境となります。
一般的には善玉菌3割、悪玉菌1割、日和見菌6割といわれています。
そして善玉菌の代表格が乳酸菌です。
腸内環境を整えるには
重要なポイントは善玉菌を増やすことです。
善玉菌を増やす方法としては乳酸菌を摂取すること、そして腸そのものを整える生活習慣です。
適度な運動、十分な睡眠、規則正しい食生活を心がけましょう。
(食生活の改善に関してはリーキーガット症候群の回で少しお話しております)
人の心や身体の健康は腸内細菌によって左右されていると言っても過言ではありませんね。
当院では2種類の乳酸菌製剤のサプリメントを扱っております。
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