2019/08/01
いよいよ本格的な夏がやってきました。
冬だけでなく、夏に“冷え”で困っているという人が増えています。
夏にも冷えの原因がたくさん潜んでいます。
夏の冷えの原因
①エアコン
エアコンを使用すると室外と室内の温度差が大きくなり、体温を調節する自律神経が乱れ冷えの原因になります。
②冷たい飲み物や食べ物が増える
夏の野菜や果物は体を冷やすものが多くなります。
エアコンの効いた所で冷たいものを食べていると、お腹、つまり体の中から冷えてしまいます。
水分の過剰摂取も増えます。むくみによる冷えの原因になります。
冷たい飲み物の飲みすぎは特に問題です。
③入浴をシャワーだけで済ますことが多くありませんか?
シャワーだけでは体が温まらず、血流が悪くなってしまいます。
④ダイエット 運動不足
女性の中には、水着や夏のおしゃれのために無理なダイエットをする方もいます。
また、暑くて運動不足にもなりがちです。
運動せずに食事を減らすと、筋肉が減ってしまい、冷えに悩まされることになります。
冷えの対策
今はどんどん“冷え”が生じやすいい生活スタイルになってきています。
日ごろから身体を温めることを意識して生活していないと、どんな人でも“冷え”になる可能性があります。
衣食住の生活習慣の中で、冷え対策を心がけましょう。
衣(服装)
エアコンによる温度差は、自律神経を乱し冷えを招きます。
衣服でこまめに温度調節することは、シンプルですが大事な冷えの対策になります。
体熱は上の方に行きやすいので、上半身よりも下半身を温める服装が良いです。
また、首、手首、足首を冷やさないように。
首のつく部分は近くに血流の多い動脈があるので温度の変化を受けやすいです。
そして、腸や子宮があるお腹を温めることは重要です。夏でも腹巻は優れものですね。
食(食べ物 食べ方)
冷たいものを避け、なるべく常温または体温以上のものをとるようにしましょう。
食品には体を温める陽性食品と体を冷やす陰性食品、その中間の食品があります。
陽性食品には、ニンジン、かぼちゃ、玉葱、肉、豆類など、
陰性食品にはキュウリ、レタス、バナナ、スイカ、メロン、パイナップルなどがあります。
傾向としては、根菜、赤や黒の色の濃い物には陽性食品が多く、葉物野菜、南方産の果物、色の白っぽい食品には陰性食品が多いです。
ショウガは生のものでは身体を温める作用はほとんどありません。
ショウガを蒸して干した乾姜は体を温めてくれます。
食べすぎも、血液が胃腸に集まってしまい、筋肉やほかの器官の血流が減って冷えの原因になります。理想はやはり腹八分です!
腸内環境を整えることも大切です。
腸は生きた発酵器官のようなもので、食べたものが腸内細菌の影響で発酵して熱が産生されます。
それによって腸内温度が適度に保たれ、お腹が温かくなります。
お腹が温まると体全体が温まります。
善玉腸内細菌を増やして腸内環境を整えて、冷えを予防しましょう。
住(生活習慣)
適度な運動は筋肉を鍛えるためにも、自律神経を整えるためにも効果的です。
時間がある時は半身浴もよいですね。
簡単にできるものとして、腹式呼吸が効果的です。
体の緊張状態をほぐし血のめぐりがよくなります。
冷えは万病のもと。すべての病気のもとは冷えと言っても過言ではありません。
言い換えれば、冷えを解消して体が温まると、不調を寄せ付けない体になります。
冷えた体は短期間では改善できません。
冷えの本番の冬になって気をつけても、その場しのぎの対策しかできません。
「冬病夏治」という言葉がありますが、冬に多い病態は夏に治しましょう、という意味です。
夏の今こそ、冷えを解消する絶好のチャンスです。